魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
「あの……ジャックって……何しに人間界に来たの?」
私の質問に、ジャックは切なそうな笑みを浮かべた。
「サイゴを過ごすならここがいいと思って」
サイゴ。
その言葉に、胸がずきりと痛む。
サイゴっていうのは、最後、それとも……最期?
でも、その言葉は聞かなかったふりで口を開く。
「私が、手伝えること何かあるかな?」
くすり、と、ジャックが笑う。
「いいよ、ユリアちゃんは昨日十分イイモノ見せてくれたから」
うっ……。
人が頭の片隅に追いやって修正液をべたべたと塗りたくっているものをわざわざ引っ張り出してくるなんて!!
魔界の奴らなんて似たようなものね、と、心の奥で毒づいてみる。
そんな私の動揺なんてお構い無しに、ジャックはやれやれと肩を竦める。
「すっかりキョウさんの思う壺だよ。
お陰で、ユリアちゃんから血を貰う気が失せちゃった」
ど、どういうお陰かしら?それは。
面食らう私に、ジャックはいたずらっ子の笑みを浮かべて見せる。
私は慌てて言葉を続けた。
「何かしたいことあったら私……」
刹那、ジャックは立ち上がって、ふわり、と。
はかなげな笑みを浮かべた。
「そんなこと、考えても居なかった」
溶けそうなほど薄くそういうと、黒猫の姿に変わり、そのまま玄関へと向かう。
私はドアを開けてやることしか出来ない。
「いつでもここに戻ってきてね、ジャック」
貴公子然とした黒猫のぴんと立った尻尾を見送りながら、そう、言葉をかけるのがやっとだった。
私の質問に、ジャックは切なそうな笑みを浮かべた。
「サイゴを過ごすならここがいいと思って」
サイゴ。
その言葉に、胸がずきりと痛む。
サイゴっていうのは、最後、それとも……最期?
でも、その言葉は聞かなかったふりで口を開く。
「私が、手伝えること何かあるかな?」
くすり、と、ジャックが笑う。
「いいよ、ユリアちゃんは昨日十分イイモノ見せてくれたから」
うっ……。
人が頭の片隅に追いやって修正液をべたべたと塗りたくっているものをわざわざ引っ張り出してくるなんて!!
魔界の奴らなんて似たようなものね、と、心の奥で毒づいてみる。
そんな私の動揺なんてお構い無しに、ジャックはやれやれと肩を竦める。
「すっかりキョウさんの思う壺だよ。
お陰で、ユリアちゃんから血を貰う気が失せちゃった」
ど、どういうお陰かしら?それは。
面食らう私に、ジャックはいたずらっ子の笑みを浮かべて見せる。
私は慌てて言葉を続けた。
「何かしたいことあったら私……」
刹那、ジャックは立ち上がって、ふわり、と。
はかなげな笑みを浮かべた。
「そんなこと、考えても居なかった」
溶けそうなほど薄くそういうと、黒猫の姿に変わり、そのまま玄関へと向かう。
私はドアを開けてやることしか出来ない。
「いつでもここに戻ってきてね、ジャック」
貴公子然とした黒猫のぴんと立った尻尾を見送りながら、そう、言葉をかけるのがやっとだった。