「庭の千草」狂詩曲
episode5ーー第1の詩月

chapter1ーー空港にて

詩月は6月初旬に修士課程進学への書類審査と実技試験と面接試験を受けた後、日本への渡航日を決めかねていた。

講義日程などのスケジュールを確認し、いつマルグリットやクレア、宗月、ミヒャエルなどに切り出そうかと、考えていた。

安坂貢から詩月のスマートフォンに着信がかかって来たのは、6月も20日を過ぎていた。

ーー周桜、親父さんは大変だったな。お前は体調、大丈夫か?

「何とか、平常心は保てています」

ーーそうか……ええっと、渡航も解禁になったし、日本に戻ろうと思っているんだ。色々と手続きもしたいしな。お前はどうする?

「僕も留学して2年半だし、1度戻ろうと思っています。安坂さんも日本へ戻るなら、一緒に」

ーー俺は7月1周目の土曜辺りにと思っているんだが

「了解です。チケットは僕の方で手配して、連絡しますね」

ーーいいのか? お前の都合もあるだろ

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