「庭の千草」狂詩曲
クレアが詩月を出産した時は、クレアの育児を手助けしつつ、クレアに家事と日本語や礼儀を伝授した。

岩舘家の面々は皆、詩月の性格や病状などを理解している。

宗月が留守がちのため、クレアと詩月を気遣い世話を妬いている。

「理久……理久は知っている?」

「ん!?」

「父さんが、……周桜宗月が僕の父ではないと」

詩月は風呂で体を洗いながら、理久に訊ねた。

「はあ~!? 何を言って……」

「父さんの血液型、AB型ではなかったんだ」

「えーと、俺がAB型で兄貴がA型で親父が+B型で……おふくろが-A型だけどーーーー詩月のおふくろさんは?」

「母さんはO型だ。Rh-O型」

「!?……確かなのか?」

「何度も確めているから間違いないよ」

「俺はお前が生まれた時、2歳だったからな~。憶えがないけど、難産だったとは聞いた」

「お爺さん、お婆さん、伯父さんや伯母さん、理仁先生は知っているだろ。……父さんが大変な時だし大っぴらに誰にでも聞けないから」



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