「庭の千草」狂詩曲
「なるほど。とくに不安があるわけではないんだな」
「ん……そう聞かれると、どう答えればいいのかわからなくなる」
「下宿先の師匠には、まめに連絡しろよ」
理久は詩月が心もとなさそうに答えたのに頷いて、話を反らした。
その後。
詩月は理久に促され、早めに寝床についた。
理久が詩月を気に掛け、様子を窺い、詩月が寝つくまで側についていた。
詩月は理久を心配性だなと思ったが、理久にしてみれば詩月は心配しすぎくらいが丁度いいくらいに思っていた。
詩月が宗月との血縁がないと聞かされては尚更、詩月の心情や体調が気になって仕方なかった。
祖父と父親、それに母親が20年前の状況を知っているに違いないと考えていた。
もしかしたら、兄も何か知っているかもしれないと思った。
理久はクレアがヴァイオリン教室をしている部屋には、殆んど入ったことはなかった。
「ん……そう聞かれると、どう答えればいいのかわからなくなる」
「下宿先の師匠には、まめに連絡しろよ」
理久は詩月が心もとなさそうに答えたのに頷いて、話を反らした。
その後。
詩月は理久に促され、早めに寝床についた。
理久が詩月を気に掛け、様子を窺い、詩月が寝つくまで側についていた。
詩月は理久を心配性だなと思ったが、理久にしてみれば詩月は心配しすぎくらいが丁度いいくらいに思っていた。
詩月が宗月との血縁がないと聞かされては尚更、詩月の心情や体調が気になって仕方なかった。
祖父と父親、それに母親が20年前の状況を知っているに違いないと考えていた。
もしかしたら、兄も何か知っているかもしれないと思った。
理久はクレアがヴァイオリン教室をしている部屋には、殆んど入ったことはなかった。