「庭の千草」狂詩曲
時任は詩月の返事を確認すると、心臓モニターの画面と酸素吸入器の酸素濃度を確認して、病室を出た。
詩月には、時任が30代半ばくらいに見えた。
詩月は入院する前日。
ユリウスとエィリッヒ、クレア、ミヒャエル、そして貢に伝えた。
スマートフオンと貴重品などを病室据え付けられた衣装箪笥の引き出しに入れ、鍵をかけた。
「理久、詩月から何か聞いていないか?」
昼食時、家に戻った理仁はダイニングで寛いでいる理久に訊ねた。
「俺に訊ねても知らないだろうと言われたんだが」
「病室で訊ねたんだろ? 話すわけがない」
「あっ……」
理仁は理久の口振りで察したのか「知ってしまったのか」と、ため息をついた。
「早く言えよ。済ませた検査の数値が軒並み低い原因だと思う」
「そんなに……」
「で、真相は話したのか」
「いや、未だ。俺から話すわけにはいかないだろ。おふくろに、一任した」
詩月には、時任が30代半ばくらいに見えた。
詩月は入院する前日。
ユリウスとエィリッヒ、クレア、ミヒャエル、そして貢に伝えた。
スマートフオンと貴重品などを病室据え付けられた衣装箪笥の引き出しに入れ、鍵をかけた。
「理久、詩月から何か聞いていないか?」
昼食時、家に戻った理仁はダイニングで寛いでいる理久に訊ねた。
「俺に訊ねても知らないだろうと言われたんだが」
「病室で訊ねたんだろ? 話すわけがない」
「あっ……」
理仁は理久の口振りで察したのか「知ってしまったのか」と、ため息をついた。
「早く言えよ。済ませた検査の数値が軒並み低い原因だと思う」
「そんなに……」
「で、真相は話したのか」
「いや、未だ。俺から話すわけにはいかないだろ。おふくろに、一任した」