「庭の千草」狂詩曲
詩月がダイニングを出たのと入れ替わりに、理仁が少し遅い昼食を取りにきた。

詩子は詩月が話していたことを買いつまみ、理仁に話した。

「そうか。道理でリハビリの成果がでていないはずだな」

「リハビリ師の変更は詩月があなたに話してからにね」

「わかった。代わりはあたっておく」

翌朝。
詩月からリハビリ時の様子を聞いた理仁は、初めて聞いたように返事をした。

午後からの詩月のリハビリには中村と交代で、中年のベテランリハビリ師、津川が着いた。

詩月の左足の状態を細かに観察した。

詩月は9月初めにはウィーンに戻りたい旨を伝えた。
初日は詩月がどの程度の運動で息切れや呼吸の乱れが出るのかを確かめ、迷わず今後のリハビリ計画を立てた。

「僅か2週間のリハビリで、入院前の状態まで戻すには、さすがに時間が足りない」

津川はキッパリと言った。

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