「庭の千草」狂詩曲
「本当に厳しいのよ。碧い瞳でじっと見据えられると、すごく……」

小百合は言いながら、詩月の目をじっと見つめ、詩月の瞳の色を確かめた。

「ん!? とうかしたか?」

詩月は小百合から顔を覗きこむように見つめられて、何故そんなに真剣に観ているのかと不思議に思った。

「ーーやっぱり、クレア先生の瞳の色よりも濃い色をしているわ。それにあなたの髪の色、よく見ると薄茶にうっすら銀色がかかってる」

「何を言って、陽の光の加減ではないのか」

理久が小百合の気を逸らそうとする。

「……違うわ。何処かで見たのよ。あなたの瞳の色と髪の色を。えーっと、何処かで」

理久が詩月の肩を叩き「詩月……」と心配そうに呟く。

「そうだわ! 教室の楽譜棚の写真」

小百合は閃いたと言わんばかりに、手を叩いた。

「クレア先生と一緒に写っている男の人!? あなたと同じ瞳の色だった」

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