「庭の千草」狂詩曲

Chapter3ーー宗月Side/ヴァイオリンと先生

俺はダフィット教授に喰ってかかった手前、安易な選曲はできなかった。

クレアと真剣に考えた。

ユリウスとピアノ科で親しくしているエィリッヒにも相談した。

クレアの意見やクレアの弾きたい曲や得意な曲を聞きながら、演奏曲を検討した。

曲を決めてダフィット教授に報告し、許可をもらったが、ダフィット教授は浮かない返事で渋々、納得したように見えた。

クレアは曰く付きのヴァイオリンを弾く学生だと、学生たちから距離を取られていた。

俺がピアノ伴奏者に名乗り出たことで、彼女に気軽に話かける学生が増えたようだ。

女子学生と学食で楽しそうにしていたり、一緒に歩いていたりするのをよく見かける。

大学の練習室はたびたび予約でいっぱいになる。

開きがない時は、スタジオを借りることもあった。

1番気軽に練習できたのは、バイトをしているBALだった。

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