「庭の千草」狂詩曲
episode4ーークレアと教授

chapter1ーークレアSide/音楽は心

宗月には感謝している。

わたしの突然の申し出に答えて、かなり無茶をさせている。

ダフィット先生の指導を正解に判断し、解りやすく噛み砕いて、わたしが演奏しやすいようにフォローしてくれる。

コンサートや楽団との合わせ、自分もかなり多忙なのに、わたしとの練習時間を作り、練習場所まで手配してくれている。

練習の合間の休憩には食事の世話までしてくれて、息抜きにBALでの演奏、わたしの不安や悩み、愚痴まで聞いてくれる。

宗月と過ごす時間は、落ち着ける。

穏やかな気持ちになる。

先生には言えないこと、聞けないことも宗月には自然に、口にできた。

「ダフィット教授は君の何?」

宗月がら訊ねられた時、「あしながおじさん」と、答えを濁した。

申し訳なかったと思っている。

わたしにとって先生は、居なくてはならない存在だ。

先生と呼んでいるけれど、先生以上の存在だ。
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