嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
声を張り上げたマルコに驚いて、アムゼルがその肩から羽ばたいた。気流に乗って空高く上昇したかと思うと、滑空しながらそのままピッパの肩へと舞い戻ってきた。
「ふうん? まぁいいわ。それでマルコはここで何をしていたの?」
「それは……何もすることがなくて、退屈なので散策などをしてました」
「何もすることがないの? いいわね、わたくしはやらなくてはならないことがいっぱいよ」
「はぁ、そうなんですね」
「そうよ。マルコ、もっとこちらに来なさい」
年下の少女に言われたにもかかわらず、マルコは素直にそばまで寄ってきた。そばかすが残る顔は、青年になり切れてない少年のような印象だ。
「いいわ、時々わたくしが会いに来てあげる。だからマルコは必ずそこにいるのよ?」
「か、必ず!?」
「何? わたくしの言うことか聞けないの?」
「いえ、その、満月と新月の日だけは、大事な神事に出なくてはならなくて……」
「そう、仕方ないわね。ではその日だけは特別に許してあげる」
居丈高に言って、気まぐれのようにピッパは突然身をひるがえした。
「行きましょう、アムゼル。あまり遅くなるとルイーズの小言が長くなるわ」
柵の向こうにマルコを残したまま、ピッパは後宮へと戻っていった。
「ふうん? まぁいいわ。それでマルコはここで何をしていたの?」
「それは……何もすることがなくて、退屈なので散策などをしてました」
「何もすることがないの? いいわね、わたくしはやらなくてはならないことがいっぱいよ」
「はぁ、そうなんですね」
「そうよ。マルコ、もっとこちらに来なさい」
年下の少女に言われたにもかかわらず、マルコは素直にそばまで寄ってきた。そばかすが残る顔は、青年になり切れてない少年のような印象だ。
「いいわ、時々わたくしが会いに来てあげる。だからマルコは必ずそこにいるのよ?」
「か、必ず!?」
「何? わたくしの言うことか聞けないの?」
「いえ、その、満月と新月の日だけは、大事な神事に出なくてはならなくて……」
「そう、仕方ないわね。ではその日だけは特別に許してあげる」
居丈高に言って、気まぐれのようにピッパは突然身をひるがえした。
「行きましょう、アムゼル。あまり遅くなるとルイーズの小言が長くなるわ」
柵の向こうにマルコを残したまま、ピッパは後宮へと戻っていった。