嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
「もう、ヴァルト様、あんな急に失礼ですわ」
「問題ない」
会場の隅まで運ぶと、ジークヴァルトはようやくリーゼロッテを下に降ろした。
果実水を手渡され、うやむやのまま甘い液体とともに言葉を飲み込んだ。
(ああ、あのままもっと踊ってたかったな)
フォークダンスのようでなんだかすごく楽しかったのだ。
日本にいたころの自由が急に思い出されて、リーゼロッテはうらやましそうにじっとダンスの輪を眺め続けた。
「リーゼロッテ」
「え……?」
ふいに腕を引かれ、柱の陰に押し込まれる。
エスコートには程遠い動きに驚いて、顔を上げた先でいきなりジークヴァルトに唇をふさがれた。
ねっとりと舌が入り込んでくる。
貴族たちの談笑がすぐ近くで聞こえるそんな距離だ。柱があると言っても、覗こうと思えば覗きこめてしまうだろう。
こんな場所でキスをしている後ろめたさと恥ずかしさで、リーゼロッテはジークヴァルトの胸を必死にぽこぽこと叩いた。
「んん……ヴぁるとさま……誰かに見られたら……」
「まだ駄目だ」
かえって口づけを深められ、リーゼロッテの体から次第に力が抜けていく。
盛り上がる会場をよそに、秘密の口づけは短くない時間続けられたのだった。
「問題ない」
会場の隅まで運ぶと、ジークヴァルトはようやくリーゼロッテを下に降ろした。
果実水を手渡され、うやむやのまま甘い液体とともに言葉を飲み込んだ。
(ああ、あのままもっと踊ってたかったな)
フォークダンスのようでなんだかすごく楽しかったのだ。
日本にいたころの自由が急に思い出されて、リーゼロッテはうらやましそうにじっとダンスの輪を眺め続けた。
「リーゼロッテ」
「え……?」
ふいに腕を引かれ、柱の陰に押し込まれる。
エスコートには程遠い動きに驚いて、顔を上げた先でいきなりジークヴァルトに唇をふさがれた。
ねっとりと舌が入り込んでくる。
貴族たちの談笑がすぐ近くで聞こえるそんな距離だ。柱があると言っても、覗こうと思えば覗きこめてしまうだろう。
こんな場所でキスをしている後ろめたさと恥ずかしさで、リーゼロッテはジークヴァルトの胸を必死にぽこぽこと叩いた。
「んん……ヴぁるとさま……誰かに見られたら……」
「まだ駄目だ」
かえって口づけを深められ、リーゼロッテの体から次第に力が抜けていく。
盛り上がる会場をよそに、秘密の口づけは短くない時間続けられたのだった。