白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 だから今度こそ、彼女を守り切ってみせる。
 本当なら今すぐにでも、あの屋敷から連れ出し自分の庇護下に置きたい。

 あの不誠実な旦那だって殴ってしまいたいくらいだ。
 でも、彼女には彼女の計画があるという。
 あの愛人も友人だというし、今はその意志に従おう。

 彼女が生きたいように、彼女の幸せだけを願って。

「彼女が望む未来のためならば、どんなことだってしてやるさ。あんな夢のように、失わせることなんて絶対に俺がさせない」

 また夜が来る。
 いつかあの夢を見なくなる日が来るのだろうか。

 ああ、もしかしたら彼女が本当の意味で幸せになった姿を見られたら、終わるのかもしれないな。

 そんな風にただ思えて仕方なかった。
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