白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 すると開けたその瞬間から、中にいる男たちの視線が突き刺さる。
 私は大きく息を吸ったあと、かぶっていたフードを取った。

 男たちは私に近寄ろうとしていたものの、この髪を見た途端、その動きがピタリと止まる。
 大嫌いなあの人の象徴も、こういう時には役に立つらしい。

「ホントにここまでよく来たな」

 そんな軽口を叩きながら、一番奥からヒューズが手を上げてこちらに歩いて来る。
 
「あなたがここを指定したんじゃなかったっけ?」
「そうだけど、普通は断ると思ったからさ」

 まったく。確信犯てことね。
 腹が立つ。

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