白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「嫁は家に仕えるべき存在。これに懲りて、口答えなどしないことね」
「まったくだ。優しくしていればこんなにつけあがって」
「今度から厳しい躾が必要ね」

 黙っていれば言いたい放題ね。
 もういいわ。こんなバカげた会話、聞いていても無意味だもの。

「離婚でも構いませんよ?」

 私から出た言葉に、なぜかダミアンが固まる。
 まさか私からそんな言葉が出るとは思いもしなかったのだろう。

「今、なんと言ったんだ、アンリエッタ」
「ですので、離婚でも構いませんと言ったんです。旦那様から言い出されたことですよね?」
「き、貴族が簡単に離婚など出来ないことも知らないのか?」

 なんでここへ来て逃げ腰なのよ。
 さっきの勢いはどこ?
 自分から離婚してもいいって言ったじゃない。
 男ならもうちょっと頑張りなさいよ。
 
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