白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「マリアンヌ様!」

 意味が分からなかった。
 いや、状況からその意味は理解できたのだけど。
 でも頭がそれを理解することを拒んだ。

「なんで、なんで、なんで、なんで!」

 怒りなのか悲しみなのか。
 私はあふれ出る血を押さえようと、きつく手を当てる。

 しかしその傷口は深いのか、出血は止まらない。

「何やってるのよ!」

 睨みながら叫べば、ダミアンは手に持ったナイフを地面に落とした。
 そして青ざめた顔で、その場にへたり込む。

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