白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「ちがう、違うんだ……こんなはずじゃなかったんだ……ぼくは悪くない、ぼくは悪くない。悪いのはおまえたちじゃないか」

 この期に及んで、この人は何を言っているのだろう。
 平民になることを納得しないとは思っていた。

 だからといって、やっていいことと悪いことがある。
 一番初めにマリアンヌを騙したのは自分じゃない。

 なのにその嘘をつき通すこともなく、彼女の幸せをこんな風に壊すなんて。

 こんなことになるのなら、何が何でもあの時止めればよかった。
 大事だったのに。
 マリアンヌはこの世界で出来た唯一の友だちだったのに。

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