白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「ふざけないでよ! あんたがいけないんでしょう。マリアンヌは、ただあなたと幸せになりたかっただけなのに!」
「うるさい! ぼくはそんなもの望んでいなかった」
「だったら初めから、彼女を解放しなさいよ! マリアンヌはただあなたのことを心から愛していただけなのに」

 ぼろぼろと涙がこぼれる。
 許せなかった。この男も自分も。

「貴様!」

 騒動に気付いたブレイズが、へたり込むダミアンを殴り飛ばした。
 辺りには人だかりができ始める。

「誰かお医者様を!」

 私の言葉に何人かが駆け出して行った。

「マリアンヌ死なないで……」

 血の気のない彼女の顔に触れる。
 すると意識を取り戻したのか、マリアンヌがうっすらと目を開けた。

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