白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 私にとって、三度目の結婚式が始まる。
 二度目の結婚式はただ復讐の始まりだったけど、今回は……。

「さぁ、今か今かと首を長くする新郎の元に行くわよ。あたしの親友を渡すのは癪だけどね」

 そんな風に言いながら、マリアンヌは舌を出す。
 
「ありがとう」

 私は彼女の手を借りて立ちあがる。
 もう先ほどまでの緊張感はない。
 ただ胸にあるのは、マリアンヌがくれた優しさと温かさだけ。

 重厚なる扉が開くと、そこには白いタキシードを着たブレイスが立っていた。

 私を見るなり、その顔がほころぶ。

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