白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「地下の清掃業者が変わったせいだ」
「ブレイズ団長、いいんですか? ダントレット商会の娘になど教えてしまって」

 近くにいたスラリとした茶色い短髪のやや若い騎士が、止めにはいる。

 へぇ。
 一番先頭にいたから、そうかなとは思っていたけど騎士団長様なのね。

 態度がデカいだけあるわ。

「いや助けてもらったことにはかわりない」
「清掃業者を変えた……。ということは、出来もしない安い清掃業者を雇って、危うく市民に被害が出るところだったってことですよね? いえ、タイミングから考えたらもう他で出たあとってことでしょうか」
「……まぁ、そんなところだ」

「まったく……。うちを外すからですよ。元々、帝都の下水掃除はダントレット商会がずっと引き受けていたではないですか」
「それが値段の問題らしい」
「まぁ、法外なのは認めます。しかし地下にはあんなモンスターばかりで、人件費もかかれば、薬玉などのお金だってかなりかかるんです。だいたい、人命を値段となんて天秤にかけるべきではないですね」
「……」

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