この恋を執着愛と呼んでしまえば。
父は当たり前のようにこう言った。



「お前の想い人と婚約することを許可する。ただし、あの子を次に作るうちの子会社の社長にしろ。せめてそれくらいしないと釣り合わない」



商品開発を愛する想代が好きだった。

想代のアイデアが好きだった。

楽しそうに仕事をする想代が大好きだった。

この家と関われば、これからも想代は色んなしがらみに縛られて想代らしく生きられなくなる。

それだけは嫌だった。
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