転生して捨てられたボク、最恐お義兄さまに拾われる~無能と虐げられたけど辺境で才能開花⁉~

 それからというもの。
 アウルは継母のヒルマイナに虐げられる日々を送ることになった。
 屋敷で顔を合わせれば魔法の才能がないことをぐちぐちいじってきて、能無しに上等な部屋は必要ないと屋敷の物置部屋に自室を移されたり。
 まだ三歳児だというのに少しでも遊んでいると勉強しなさいと頭を引っ叩いてきて、果てには勉強道具を持たされて離れの小屋に一日中監禁してきたり。
 大切に持っていた母の形見を不快だからとすべて処分してきたり。
 明らかに濃密な悪意を持ってアウルに接触してきていた。

 その理由をアウルはなんとなくだが察している。
 ヒルマイナも学生時代からドレイクのことを慕っていた。
 しかしそのドレイクは政略の都合上、マーレットと婚姻をした。
 ヒルマイナとしてはおもしろくなかったことだろう。ついでにマーレットのことを深く恨んでいたはずだ。
 そしてアウルはそんなマーレットが遺した唯一の子供。輝くような銀髪と宝石のような碧眼が母親譲りで面影もあるため、アウルのことを必要以上に毛嫌いしているとわかる。
 だからアウルのことを虐げてきているのだ。

「ダスター家に生まれながらその才能のなさ。さすがはあの女の子供ね」

 魔法使いの名家の落ちこぼれとして転生したのは、まだ不幸の序の口でしかなかった。
 本当の不幸は、継母のヒルマイナが来て虐げられることだったのだ。
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