もう一度君に恋をする


「あー、人に酔いそう。」

「さーちゃん、大丈夫?」

「うん、なんとか。」


河川敷から駅までは10分もかからないで着くはずだけど、さすがにこの人の多さでだいぶ時間がかかってしまった。


こんなに沢山の人が居るのに、どうして会ってしまったんだろう…。


四方八方から吸い込まれるように駅へと入っていく人達。


やっとの思いで切符を買い改札へと向かったその時、


「…雄大?」

「…千尋っ!」


バッタリと雄大に会た。


ビックリしたけれど、それよりも雄大の隣にはピッタリと寄り添う女の子の姿がある。
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