Last Christmas
すぐ目の前に大和が居るかのように、語りかけるように書いていたら、ごく自然に、

【早く逢いたい】

便箋にはそんな一言が綴られており、自分で書いておきながら、ギョッとした。

自分の本心が出てしまったようだ。

しかし、数秒考えて、そのセンテンスの含まれた便箋は破り捨てて、書き直すことにした。

私は⋯⋯きっと何か勘違いしているのだろう。

失恋してズタボロになっていた時、大和のような格好いい男の子と知り合い、しかも、こんなに優しくされたら、大和に恋しているような気分にもなる。

しかし、頭では判っている。

失恋の痛手を、新しい恋で癒そうとしているだけだと。

前に大和にも伝えたが、もし、今度誰かと相思相愛になれたとしたら、もう二度と別れたくない。

つまり、お互いにそれほどの覚悟を持った恋をするしかないのだ。

かなり慎重に⋯⋯悪く言えば、臆病になっている。
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