後悔しない、ひとつのこと
6年後
「木浪!任せた」
「はい!」
ドアノブに手をかけ、回す。
「こんにちは。今日は晴れてますね」
「......」
話しかけても返ってこないのが普通だ。
爽を失ったあの時から約2年後。
俺は高校を卒業して警察学校に入った。
警察学校を卒業してからは、交番勤務でただひたすらに人や街を守ったり、街の人のお手伝いをしたりした。
それが認められ、今は刑事課に配属されている。
俺は取り調べをするのがそれなりに得意だった。
事件に関係ないことの話から始めるため、効率は悪い。
でも、取り調べが難航することはほとんどなかった。
だからこうして、取り調べを任せられることも多くなった。
休憩時間。
先輩に聞かれた。
「木浪、お前どうして警察官になったんだ?子供の頃からの夢とか?」
夢...か。
「そうじゃないんですけど、ある人がきっかけなんです」
椅子に座りながら言う。
「なんだ?彼女か?」
彼女....か。
「だったら良かったんですけどね」
「振られたのか」
振られたとも言えない。
そもそも俺は...
「気持ちを伝えられなかったんです。ある日突然、事件で.....」
あの日のことを思い出すと、未だに胸が締めつけられる。
「......お前今何歳だっけ」
今までニヤついてたはずの先輩が真剣な表情で聞く。
「今年で22になりますけど...」
「その事件...6年前の七瀬家の事件だったりするか?」
なんで...先輩が........
先輩も今年で30だ。
知っていてもおかしくはないだろうけど......
刑事課の基準なら、爽の事件はそれほど大きくはなかったはずだ。
耳に入ってくると言うほど大きい事件では....
「その事件の捜査、俺がしたんだよ」
「先輩が.....ですか...?」
「はい!」
ドアノブに手をかけ、回す。
「こんにちは。今日は晴れてますね」
「......」
話しかけても返ってこないのが普通だ。
爽を失ったあの時から約2年後。
俺は高校を卒業して警察学校に入った。
警察学校を卒業してからは、交番勤務でただひたすらに人や街を守ったり、街の人のお手伝いをしたりした。
それが認められ、今は刑事課に配属されている。
俺は取り調べをするのがそれなりに得意だった。
事件に関係ないことの話から始めるため、効率は悪い。
でも、取り調べが難航することはほとんどなかった。
だからこうして、取り調べを任せられることも多くなった。
休憩時間。
先輩に聞かれた。
「木浪、お前どうして警察官になったんだ?子供の頃からの夢とか?」
夢...か。
「そうじゃないんですけど、ある人がきっかけなんです」
椅子に座りながら言う。
「なんだ?彼女か?」
彼女....か。
「だったら良かったんですけどね」
「振られたのか」
振られたとも言えない。
そもそも俺は...
「気持ちを伝えられなかったんです。ある日突然、事件で.....」
あの日のことを思い出すと、未だに胸が締めつけられる。
「......お前今何歳だっけ」
今までニヤついてたはずの先輩が真剣な表情で聞く。
「今年で22になりますけど...」
「その事件...6年前の七瀬家の事件だったりするか?」
なんで...先輩が........
先輩も今年で30だ。
知っていてもおかしくはないだろうけど......
刑事課の基準なら、爽の事件はそれほど大きくはなかったはずだ。
耳に入ってくると言うほど大きい事件では....
「その事件の捜査、俺がしたんだよ」
「先輩が.....ですか...?」