あの星の下で、もう一度

流星群の見れる、空の上で

美空が僕の前から居なくなって5年の月日が流れた8月13日。たまに美空に会いたくなって届かないと解っていても君の好きだった星空に手を伸ばしてみる。

手を伸ばせば少しでも距離が縮まると思って手を伸ばす行為に安堵していた僕がいた。…手を伸ばしてみても君には会えない、君と喋れない、君の笑った顔が見れないのはとても苦しかった_美空が亡くなってちょうど5年の8月13日、今日は流星群が見れるってどこかで聞いたから写真を撮って明日美空の墓へ行こうかな、


砂を蹴って美空のお墓まで行く、美空が好きな星の写真と花束と一緒にお墓に置く、美空に僕の声が、僕の姿が届いているといいな…



「美空、久しぶり…墓に来たら会えるのに空に手を伸ばす僕は馬鹿だね…美空、君が好き。どうして、先に逝っちゃうんだよ…っ会いたい、会いたい、美空…」

墓の前でしゃがみ何粒ものの涙を流す僕、会いたいと、触れたいと、手を伸ばしても触れられない悲しさに僕は死にたくなった。君の元へ今すぐ行きたい。美空の名前が書いてある墓を優しく撫でる、美空が目の前にいるかのように体温を感じた__


「…今日も来てくれて、ありがとうな」
「いえいえ、では失礼します」

「ああ、美空の仏壇の場所は変わってないから手を合わせるといい。お茶を持ってくるよ」

「いえ、お構いなく…」


仏壇の前に座り目を瞑りながら手を合わせる、瞼の裏に笑っている美空が見えた、そんな優しい顔をして笑っていたのか…美空。

「…美空、あっちの世界はどう?友達も居なくて寂しいだろう?…本当は今すぐにでもそっちに行きたい、けど死んだら美空に再会して怒られそうな気がするな…ふとした時に美空とした思い出を思い出して苦しくなって会いたくなる…みそら…会いたい、君が好きだ…っ」

「 … 」

「…君はそんなにも美空の事を思ってくれていたのか。ありがとう、美空も嬉しいはずだ」

テーブルに2人分のお茶とお菓子をおくと僕に優しく声をかけてくれた、

「…1番辛いのはお義父さんなはずなのに、ごめんなさい」

「はは…いや、いいよ、思う存分美空に気持ちを伝えてくれ。
美空…美空は幸せもんだな、こんな奴に想われて…っ」

「今でも美空が好きです、一生好きです」

「…そうか」


その後は2人とも美空との思い出に花を咲かせた。


ふとベランダに出て空にたくさん広がる星を見る、美空関係なく僕はこの自分勝手に光る星が好き、かつての美空とお揃いだった星と月のネックレスを手の中にしまって目をつぶる。僕は最初で最期の恋を君にした気がする、君以上の人はもう出会えないと思う。美しい空って書いて美空、想うに空って書いて想空、空が縁を結んで愛を作った、僕はそう思ってる、空が愛を結んでくれたこの名前がとても大好き。…僕の思いが美空に届いてますように_
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