天使?小悪魔?
「美羽に用があんの?」


振り向くと同い年ぐらいの男がいた。

ダボッとした服。

ズボンのポケットに手を突っ込んでいる。

こいつ…栗原さんのことを名前で呼びやがって…。


「…誰だよ」

「…城田 海斗」


海斗…こいつが…。


「君の名前も教えて欲しいんだけど」

「あ?言いたくねぇ」

「人の事聞いたくせに…」


「お前は里奈の所に行けばいいだろ」

「はぁ…美羽はずっと偽ってたんだよな」

「何が言いてぇんだよ」


イライラする。


「俺は美羽を笑顔に出来なかった。お前なら出来るかもな。…幸運を祈る」


そう言って海斗はどこかへ行った。

海斗…お前も偽ってんじゃねぇの?

本当は里奈の傍にいたくねぇんだろ…。



…結局、栗原さんには会えなかった。
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