【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
「ど、どうしてここにいるんだ! パーティーには出るなと言っただろう!?」

「皆さまに事実を知ってもらうの! それしかわたくしたちが元に戻る方法はないんだから。お父様はそんな簡単なことすらわからないのっ!?」


わかっていないのはどちらの方なのか、もう一度考えてほしいくらいだ。
ミリアムは自分たちが正しいと思い込んでいる。
それにレンログ子爵がかなり驚いているところを見るに、やはり彼は彼女たちがここにいることをまったく知らなかったのだ。

正しい情報を知っていれば、ホレスが王家の血を引いていることはすぐに理解できる。
しかし勉強を嫌っていたミリアムにはそんな当たり前のことすら理解ができないのだろうか。

シルヴィーは今までにないほどの怒りを感じていた。ホレスを否定されたような気がしたからだ。
ホレスもこんなことを言われて戸惑い、傷ついてしまうのかもしれない。


「不敬だな……何故そのような妄言を?」

「噂はすべて嘘なんです。それはあの女が脚色したもので、本当はラディング元侯爵に犯されたんでしょう!? それなのにお優しいアデラール殿下を騙したの! こんなこと許されるわけないわ。ねぇ、皆さまもそう思うでしょう?」

「ミリアムの言う通りです! わたくしたちは王国を救いにきたのですっ!」

「それにその女はお父様の火魔法を使えない出来損ないなのよ」
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