そのキス、契約違反です。



元々あの状況は、 桜庭組(さくらばぐみ) Nocturne(ノクターン)の、2つの組織が起こした抗争だったらしい。



桜庭組は、裏社会の中でも比較的クリーンな組織だ。

無闇に争わない。
一般人を巻き込まない。
違法取引は手をださない。

ましてや抗争の仲裁までしていたとか。



一方で、 Nocturne(ノクターン)は真逆だった。

違法取引。
違法実験。
金と恐怖での支配。

場合によっては一般人への被害も厭わない。



で、 Nocturne(ノクターン)から逃げてきた子供や内部告発者を桜庭組の組長が裏で保護していたらしい。


取引の提案を断り続けたこともあって、

それが水城 怜の逆鱗に触れた結果、抗争が起きた。



表の処理はこうだ。


桜庭組が Nocturne(ノクターン)を壊滅させた。

水城怜は、その抗争の中で死亡。



あの少女は、水城 怜に殺された桜庭組首領の娘。


「桜庭組の娘が、首領を討った」


そんな噂が裏社会で独り歩きする。


少女は、静かに伝説になった。





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