Reunion love.
「いつそんな可愛いとか言える人になっちゃったんだよ…」

「純花が言えって言っといて…。ま、俺も大人になったんじゃん?」

「無理…、好きすぎる…」


 体育座りをして膝の上に腕を乗せ、そこに顔を置いて隠す。きっと今は赤くなっているであろう顔を絶対に見せたくない。

 これ以上私を好きにさせてどうしたいのか分からない。


「純花」


 名前を呼ばれてゆっくり顔を上げると、太一くんの顔が近付いてくるのが一瞬だったけどわかった。唇がゆっくりと重なり合って、反射でぎゅっと目を瞑る。

 そのまま少し後ろに下がりそうになると、後頭部の髪の隙間に手を差し込まれて逃げられない様に固定される。それから密接させようと顔の角度を少し変えて何度も唇を重ねられて、上手く息が出来ない。かろうじて感じるのは先程のアルコールの苦みと、自分の家のボディーソープやシャンプーの香り。

 そういう欲がある、ってずっと言ってきていたけど、今初めてその部分に触れて、異性だとは元々分かっていても改めて男性なんだと強く意識した。


「口開けて」


 唇を少し離したタイミングでそう言われ、軽く口を開けると再度唇を重ね合わせると舌が口内に入ってきて絡み合ってくる。

 太一くんの首の後ろに腕を回して、求めることに必死になって後は何も考えられなくなっていた。
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