Reunion love.
«急だけど、今週末金曜日は?仕事終わり»

«空いてるよ»

«じゃあ、その日で。食いたいもん考えて送っといて»


 そんなシンプルで無駄のないやりとりの後、私はOKと看板を持っているくまのスタンプを送り付けた。相変わらず太一くんらしい文だ。

 高校の時もデートに行く時は、いつにここに行こうから始まったり、この日に会おうと日程を決めてくる。

 長くなりそうな話の時は必ず電話だったし、文を打つのがそんなに好きではないのかもしれない。

 私はメッセージでする無駄なやりとりも好きだし、少し寂しかった記憶もある。太一くんはメッセージは面倒臭がるけど、電話だと他愛の無い会話も話す事があればと、付き合ってくれた。

 高校生のその時、周りは寝落ちするまで通話するとか流行っていて、それに憧れてお願いしてみた事もあったけど、そう言うのはしてくれなかった。

 優しい所もあるけど、したくない事にははっきりとNOを出す、そう言う人だった。

 思えばその当時、私は優しい太一くんが好きだったけど、太一くんは私を好きだったかどうかはわからない。

 今普通に話せてしまっているのもあって、付き合っていた事は何か夢だったんじゃないかとか思えてしまった。

 だから引き摺ってしまっているのが私だけなのも、今は何とも思っていないのも全部当たり前だ。
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