Reunion love.
「初めまして。及川です」

「初めまして。青澄です」


 同じように挨拶を返した後、また太一くんが余計な事を言わない様に私の元まで腕を引いて近くに置いた。


「にしても真澄に彼女なんか驚いた。恋愛興味無さそうだし」

「興味は無かったっすよ。誰とも付き合う気無かったですし」

「太一顔は良いのにね。不愛想すぎるしね」

「失礼なの自覚あります?先輩」


 お茶を入れながら言う及川さんに思わず笑ってしまう。旦那さんは顔は良いの言葉にも反応していて、その時点で意外と嫉妬深いタイプな人なのかもと思ってしまった。

 それに及川さんは気付いているのか分からないけど、飲み物を入れるとテーブルの上に置いてくれる。


「顔に釣られて告白した新入社員の女の子可哀想だったな。"興味ないんで。"ってバッサリ切られてるの。言い方あるくない?」

「期待させない方が良いでしょ。万が一にも付き合うとか無いんですから」

「太一、あんたね…、そんな事言っても相手に伝わらなかったら、ただの冷たい人にしか見えないし、気持ちをコケにされたって勘違いした人から、いつか恨み買って刺されるよ」

「ご忠告どうも」


 会社での太一くんを知らないから告白されてたことも何も知らない。

 不愛想でも、言い方が酷くてもちゃんとその裏側には優しさがいっぱいあるのだけど、隠れて出てこないから誤解されやすい。
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