Reunion love.
「ちょっと本当に大丈夫?純花ちゃん、太一に大事にしてもらってる?」


 及川さんの心配そうな表情に少し笑って頷く。


「前よりは色々言葉でくれる様にもなったし、太一くんは優しいです」

「…同じ人の話してるよね?」

「本当先輩失礼だな」


 太一くんが優しいはあまり想像がつかないみたいで、旦那さんにそう問い掛けていた。

 及川さんは少し笑うと「幸せそうで良かったよ、2人共ね」と言って、目の前のお茶に口を付けている。

 太一くんは本当に不器用だし、今も言葉が足りない時も素直じゃない時もあるけれど、誰よりも優しい事は私が一番よく分かっている。

 高校の時からそこは変わっていない。


「真澄は、不器用だよな」


 及川さんの旦那さんが溢した言葉に、及川さんも太一くんも少し驚いた顔をしていたけれど、私はその言葉を聞いて嬉しさが一番に来た。この不器用を分かってくれている人が居たって。


「そうなんです!全てにおいて言葉が足りないだけで、本当は凄く優しいですし、周りの事見てますし!「純花」」


 語りだした私に太一くんが名前を呼ぶことで"やめろ"と制していた。低い声が聞こえてきて、そこで話すのを断念する。

 及川さんの旦那さんが少し笑うと「真澄ってそんな顔すんだな」と揶揄う様に言っていた。

 そんな顔、がどんな顔なのか見たくて隣に座る太一くんの方に顔を向けると、少し顔を赤くして私から顔を逸らしていた。
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