Reunion love.
͙͘͡★




「楽しかったよね、及川さんのお家」

「疲れた。あの人達揶揄って来すぎ。てか、似た者同士すぎだろ」


 そう言いながら本当に疲れた表情をしていて苦笑いしてしまう。

 夜道を歩きながら駅に向かって、2人で歩幅を合わせて歩いていた。

 周りには誰も居なくて、きっと駅に近付かないとここを歩く人は少ないのだと思う。


「でも、太一くん不器用だって言われてるけど大分気持ちとかを言葉にしてくれるようになったよね」

「まあ…、うん」

「急に何の心境の変化だったの?」


 頻繁にではないけど言ってと催促すれば、可愛いも好きも言ってくれるようにはなった。自発的な言葉は中々出てこないけれど、私はそれでも結構満足していたりする。

 高校時代じゃきっと「言いたい時に言うし」とか言って行ってくれなかったと思う。それが今では時々だけど、思っていることは伝えてくれているから、これが大人になったということなのか、どういう変化なのか興味があった。


「…別れた時の事を最近特に思い出す事が多かったんだけど、俺ももっと言っとけばよかったって思った記憶が多かったから」

「言っとけばよかったって、何を?」

「ここが嫌だったとか、こういう事が嬉しかったとか、そういう些細な事から、言わなくても伝わってるだろって思いこんでた大事な気持ちとか。俺の気持ちを勘違いさせるようなことになったのは全部、俺の言葉足らずのせいなんだろうなって思ってる」


 確かに、私を本当に好きで居てくれたか分からないとか、何考えているか分からないとか思ったことは何度もあったけど、縒りを戻してからここまで変わるとは思っていなかった。

 そもそも私も本音で話す事が出来ていなかったから、そこに関してはお互い様だとも思っている。
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