Reunion love.
「俺が時々でも気持ちを伝えとかないと、また変な誤解させて何かを言いづらくさせたり、変なすれ違いでまた離れるんじゃって、考えたりもするから、俺のせいで同じことは繰り返したくないって思ってる」


 確かに最近は太一くんから多めに話す時間を作ってくれたり、私に向き合おうとする時間を作ってくれている気がする。

 その変化は感じていたけれど、そこまで考えてくれている事を話しを聞くまで知らなかった。


「高校時代からこれが出来てたら、別れてないんだろうな」


 確かに時々考える。

 私もあの時、こう伝えていれば、こうしていればって、もうあの時は戻ってこないのに考えて、2人が別れなくてよかった世界線を…────。


「確かにそうだけど…、でも私達は離れて沢山すれ違ったから、今があると思うし、今が幸せだからもう後悔はしないよ」


 そう言って自分から太一くんの手をそっと取ると、その手を振り払う事無くぎゅっと繋いでくれた。

 太一くんは相変わらず私が素直な気持ちを伝えると、少し黙ってしまう。前なら何も返事が来ないことに不安になっただろうけど、今はその訳を知っている。

 照れて反応が少し遅れてしまっている事。顔を赤くするような初心な部分が太一くんにまだ残っている事が、私の結構好きなポイントで、言って直されるのは嫌だから、黙ってその姿を見ていた。


「…何笑ってんだよ」

「ううん、何でもない!」


 たくさんしなくていい遠回りをしてしまったけど、これもきっと私達らしい形なのだと思う。



End.
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