Reunion love.
 居酒屋に到着するとカウンター席で2人並んで座り、2人で生ビールを頼む。

 飲み物は5分もしない内に到着し、ジョッキをぶつけ合って乾杯すると中ジョッキの半分ほどを一気に流し込んだ。

 お酒を飲んだのはつい最近太一くんと飲んだ時だ。そんなに日は空いていないけど、いつ飲んでもお酒は美味しい。


「結構飲めんの?」

「そんなに強くはないよ。太一くんは?」

「普通。無理な飲まされ方しなきゃそれなりに飲める」

「そうなんだ。何となく強そうなイメージだったな」

「酒なんか飲めなさ過ぎても飲め過ぎても困るもんだろ。程々が一番楽しく飲める」

「そうかもね」


 私の周りにもお酒の強い友人が居るけれど、周りが酔っ払っている中、友人のみがほぼ素面状態でそれがちょっとしんどいと話していたのを思い出した。

 お酒が弱すぎると、すぐに酔っぱらって周りに迷惑を掛けてしまうし。

 …これは完全に私の経験談だけれど。


「飲みすぎんなよ。潰れても家までは送ってかないから」

「置いてくってこと?」

「男女が酔っ払って家まで送っていくとか、ホテルで休憩なんて事とか、そんな危ない状況になって間違いが起きたら困る」

「…それは、そうかもだけど」


 相変わらず真面目だ。私は間違いが起きればいいと少し期待をしていたのもあって、事前にガードを固められた事に少し落ち込む。

 学生の頃からも、太一くんは私に一度も手を出さなかった。

 私達が進んだのはキス程度で、それも蕩ける様な甘いキスではない。帰り道、私の家の前で別れ際に触れる程度のキスを軽くしただけ。

 当時の周りのカップルは初めてを彼氏にあげたとか、そんな話もあったのに、私と太一くんはずっと健全な付き合いをしていた。
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