Reunion love.
「…寂しかったら誰でも良いって?」

「違うよ。私を好きにならないって分かってる太一くんだからだよ」

「全然理解出来ないんだけど。そんな関係に何の意味があんの」

「意味なんて無い方がいいでしょ。都合の良い関係なら」


 太一くんは深くソファーの背凭れに背を預けて溜息を吐いている。


「純花は、そんな関係向いてないと思う」

「どういう意味?」

「ちゃんと誰かに愛されて、愛してくれる奴とそう言う関係になる方が、純花は幸せになれると思う。恋愛が面倒とか、それはともかく、今俺とそう言う事になっても幸せになれねぇよ」


 愛してほしい人に愛されない私にそんなこと言われても、何も響かない。どうせ幸せになれないことは、もう既にわかっているから。

 アプローチの仕方もかなり空回りをしたと思う。太一くんには無意味だったかもしれない。

 だけどここまで言ったら後に引けない。


「…もうそういうの期待してないし、太一くん以外にこんな事言わないよ。それにほら、意外と相性いいかもだし…。こういうのが今夜だけだっていい」


 酷い扱いをされたら諦められるかもだし、諦められるならそれが一番いい。近くに居られるならとか言って、永遠じゃないならそういう諦め方もあるのかも、と今思った。
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