Reunion love.
「本当は外食でも…、って思ったんだけど、先輩が隣の席で話しててさ」

「先輩?」

「そう。前に交際隠してたって言ってた先輩。最近隠さなくなって春くらいに籍を入れるらしくて、それで堂々となんか相談してきたんだけど」

「うん」


 突然何の話か分からないけど、急に先輩の話を始めた太一くんの話をおとなしく聞く。

 付き合いを隠していた先輩の話は、ずいぶん前に少しだけ聞いていたような気がする。


「お弁当とか作ってあげたいけど、早起きできないんだよな。おかず作って冷凍でもしとけば楽なのかな、とか馬鹿真面目に悩んでて、けど、俺もその手があったなと思った」

「え、作り置きしてくれるの?」

「しとけば多少は食ってるかもって安心できるじゃん。それに俺の手作りなら面倒でも食いたくなりそうだな、純花ならって思った」

「…うれしいけど、好意をうまく使われた気がする」

「好きな奴の手料理食えるとか幸せな奴じゃん。よかったな」

「自分で言わないんだよ、それ」


 珍しく太一くんが少し笑っている。

 実際太一くんの言っていることは正しいので否定しようもないけど…。

 実際上手く扱われているなと思っても、太一くんの手料理を食べられる幸せがあるなら単純だと思われてもいいと思う。


「でも、意外だった。太一くんが私の家に来るなんて言うと思ってなかったから」


 そういうと太一くんは少しだけ間を開けてから、口を開いた。
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