Reunion love.
「いつもは酒飲んでると、何かの拍子で判断間違えそうだから家まで送らないだけ。絶対襲わないって言いきれないから」

「襲わないって…」

「言ったろ。そういう欲はあるって。何かのタガが外れて純花に触れて、そういうことになったら困る」


 お酒を飲んでなかったら冷静な判断ができるから大丈夫ってそういう意味だったらしい。がっかりしたわけではないけど、普段異性としての意識は相変わらず無いのだなとは思った。

 ある意味太一くんらしさを感じるし、納得はいくけど私は太一くんにとって魅力のある女性では無く、アルコールで判断力が鈍らないと手を出さない相手だと再認識し少し落ち込んだ。


「…じゃあ、私がもし裸になってそこに立ってても全然その気にはなんない?」

「俺にだって理性はあるし、耐えられ…、って、これ何の話?馬鹿じゃねぇの」


 太一くんのツッコミがまともで悔しい。少しは馬鹿になって誘惑されるかもくらい言ってくれたらいいのに。

 彼女にはできなくても異性としては意識されたい。少しでも手を出したくなるような私の方が、チャンスがあるのかもって期待できるから。


「太一くんさ、私にキス以上のことしなかったよね」

「…今日、なんかすげぇ気まずいんだけど。何」

「私にそんなに魅力なかったかなって。キスも1回か2回とかだったし」

「そうじゃねぇけど。そういう行為は単純に何かあっても責任取れないからしなかっただけ。ていうか今もそう。付き合ってない女に何かあっても責任取れない。そういう不誠実な男になりたくない」


 なんとも太一くんらしい理由だった。これが彼女とかなら万が一があっても責任が取れるけど、とかそういう話だと思う。

 確かに交際していない女性が太一くんの子供を身ごもって結婚まで迫られたら、急に人生が変わるのだから慎重になって当然だと思った。
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