Reunion love.
 あれから少し時間が経って高校時代の友人と外でカフェに入ってお茶をした時だった。その時に少し意外な話を聞いた。


「そういえば私この間真澄のこと見かけてさ」

「え、太一くん?」

「そう。仕事帰りの18時前とかだったと思うんだけど、その時に可愛い女の人と楽しそうに歩いてたんだよね。女の子に興味あるタイプじゃなさそうなのに意外だなと思ってみちゃった」


 可愛い女の人と楽しそうに歩いてた。

 今の私に絶望を植え付けるには十分の言葉だった。

 随分前に彼女が居たら私と2人きりでは会わないと言っていたから、最近までは彼女がいなかったはずだが、前回会った日から日が経ったし、その間で彼女が出来ていたとしても不思議ではない。

 もう1つ絶望感を感じた理由は、太一くんは私の前では笑うことがそんなにない。それなのに他者から見て楽しそうだったと言われたら、太一くんの気持ちはその人にあるんじゃないかと思ってしまう。

 ただでなくても自分に脈がないのに、どうしたらいいかわからない。

 何も言えなくなった私の顔を友人は少し心配そうな表情をして覗き込んできていた。


「純花?」

「…ちょっと意外でびっくりしちゃった」

「顔色悪いけど大丈夫?」

「…ショックだった。太一くん、私の前であんまり笑ったりしてくれないのになって」

「ショックって…、え…!?純花、真澄のこと好きだったの!?」


 学生の頃、付き合っていたという話を誰にもしていなかったから驚かれて当然だ。好きだというのもからかわれそうで嫌だったから、高校時代もずっと誰にも言っていなかった。
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