Reunion love.
「じゃあ、今日でケーキの授業は終わりだね!」

「及川くん誕生日明日だっけ?」

「そう!明日早起きして作るんだ~。土曜日で本当良かった!」

「早起きできるの?」

「実季、優花ちゃんを侮ってはいけませんよ」

「うわ、先輩きっつ」

「口捻り回すよ」

「捻るだけじゃ足りず回すんすか」


 3人のコントの様なやりとりを見ていたけれど、楽しかった。

 こんな風に大人数でケーキを食べたりすることなんて無いし、そもそも仕事も1人でもくもくとやる事も多いから、誰かと話す時間が貴重にも感じる。


「純花ちゃん、本当に今日はお付き合いありがとう!沢山話せて嬉しかった」


 そう言いながら私の手を握って微笑みかけてくれる川﨑さん。どこまでも優しくて、良い人で仲良くしてくれているのに、ずっとこんな良い人に私が勝てる所なんてないな、って私はそればっかり考えている。

 私も心の中の気持ちを必死に抑え込んで笑顔を作った。


「私も、嬉しかったです」

「うん!今度一緒にお茶しようね。うちの彼氏今度紹介させて!」


 そう言って手を離すと鞄を持って太一くんの方に向く。


「先生、本当にありがとうね!」

「もうこういうのやめてくださいね。及川さんに変に疑われたら困るんで」

「そう言いながら付き合ってくれたあんたは良い後輩だよ」

「30歳になる女性に駄々こねられちゃあね」

「こら」


 川﨑さんの前だと凄く口数が増えるんだな。知らなかった太一くんの姿も見つけてしまった。
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