Reunion love.
「…今日、本当に迷惑じゃなかった?私が居たの」

「別に。そもそも俺はあの人達にも早く帰ってって思ってるから」

「そう言いながら結局協力しちゃうんだから、優しいよね」

「粘られるのが鬱陶しかっただけ」


 そう言いながら軽く困ったように笑う表情が優しいの、自分で気付いているのかな。もしかしたら私にしか気付いていないかもしれない。

 太一くんはきっと無自覚だと思う。

 気付いていたら、これから結婚する先輩の近くに居たりしない。いくら人数が居ても距離を取ると思う。


「…素直じゃない」

「何か言った?」

「何も」


 もしその気持ちにも気付いていないなら、ずっと気付かなければいいのに。
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