Reunion love.
 外に出てから私達の間に会話は無かった。

 どう話を切り出して良いかも分からず、ただただ隣を歩くだけ。


「…あ、のさ、ずっと聞きたかったことがあって」

「何」

「前に会った時、まだ続けてんだな、その顔って言ってたよね。考えてもどういう意味か分からなくて…」


 そう言った時の事を太一くんも覚えているのか「言ったな、そういや」と言葉を漏らしていた。


「付き合ってる頃から変わってないんだよ」

「変わってないって?」

「こっちの顔色ばっか窺って本当にしたい事を無理に隠そうとする癖」


 言われて思い当たることは確かにあった。自分の気持ちに正直でこうしたいが常にあって、そんな太一くんに嫌われたくなくて、自分の気持ちよりも太一くんのしたい事を常に優先する様にした。

 それに我儘を言ったら嫌われるかもなんて気持ちもあって、常に太一くんの前では私を見せることが出来ていなかったのかもしれない。


「…俺、別にあの日交際隠してた事で喧嘩して別れを選んだわけじゃないから」

「じゃあ…、何で」

「交際隠さなきゃいけない状況にも不満はあった。でも、そもそも我儘を言わせられないで、純花は笑顔で自分の気持ちを隠そうとさせなきゃいけなかったことも、常に俺の顔色を見て何かを話す純花を見て、合わないなって思ってた」


 何と返して良いのか分からない。

 好きすぎるあまりに嫌われないことに必死で、でも彼は私のそんな所をそもそも好きではなかった。
< 47 / 117 >

この作品をシェア

pagetop