Reunion love.
「そう言えば年明けの同窓会行くの?」

「…行きたくないけど、行くつもり」

「そうなんだ。行きたくないって何で?」

「純花に会いたくなかったから」


 太一くんの直接的な言葉に落ち込んだ。声を掛けられたからって過去の事が許されたわけでは無かったようで、どう返せばいいか分からなかった。

 私も同じように会いたくないとは思っていたけれど、でも太一くんの理由ときっと正反対の意味で会いたくないと言っている。

 好きだったから今太一くんにどう思われているのかとか、どうしているのか知るのが怖かった。


「会ったらどんな気持ちになんのかなとか、知りたくなかった」

「…どういう意味?」

「あの時みたいにまた好きだって思ったら困る」


 そう言って水で割った焼酎を口の中に注ぎ込んでいた。

 そんな可能性が少しでもあった事が驚きだった。太一くんの方を見ていると、太一くんが少しこちらに向いて「何」とぶっきらぼうに問い掛けてくる。


「…会ってみてどうだった?」

「驚きはしたけど普通。意外と平気だった。てか、そもそも考えたらあの時純花を手放した俺が何かを思う資格は無いし」


 良くも悪くも相変わらず正直な人。絶対に嘘は吐かない。

 もう完全に脈は無いのかと落ち込みそうになったけど、太一くんの言う通り、私にも落ち込んだり何かを思う資格は無いのかもしれない。
< 7 / 117 >

この作品をシェア

pagetop