Reunion love.
「私は好きだけど、太一くんが好きじゃないなら、別の所でもいいよ」

「いいよ、別に嫌々行くわけじゃないから」

「行きたくなったの?」

「行きたくなった訳じゃないけど、行ってみてもいいかってなっただけ」


 変な太一くん…。

 これ以上何か問い掛けてもこの不思議な感覚は消えないだろうなと思ったから、それ以上は問い詰めなかった。

 その場から立ち上がり「そろそろ行く?」と問い掛けると、太一くんも私の隣に並んで歩幅を合わせて歩き始める。

 変だとは思ったけれどまた次回もと思ってくれるのは嬉しくて、少しだけ浮かれていた。


「この後は?」

「お土産コーナー少し見たいかも」

「わかった」


 そう会話をすると、一度離していた手をもう一度太一くんから握りなおしてくれた。

 嬉しいのに照れくさくて、太一くんの方をしばらく見られなかった。
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