Reunion love.
「何か手伝えることある?」

「もうほとんど準備は終わってるから…、これテーブルに運んでくれる?」

「了解」


 キッチンで用意していた食材を部屋のテーブルに運んでいく。

 大したことは何もしていないけれど、2人でこの家のキッチンに立っていると1年前の事を思い出す。

 あの日は私の体調だけを心配して本当に料理だけして帰ってしまったけれど、今日は一緒にご飯を食べていってくれる。その時に比べたら関係性は少しだけ進展しているのか。

 必要な物を全て持って行くと、冷蔵庫にあるお酒の存在を思い出す。いつもお酒を飲んだら私の事を送らないとか、そういうのはまだ続いていて今日も用意はしていたけれど、必要無いかもしれない。

 キッチンから「お酒飲む?」と一応問い掛けてみると、太一くんがキッチンの方に来て私の後ろから冷蔵庫を覗き込む。


「純花は?飲む?」

「太一くんが飲まないなら私もノンアルコールにするよ。1人で飲んでも楽しくないし」

「じゃあ、ちょっとだけ」


 珍しいな、とは思いつつも、缶ビールを2本持ってそのまま一緒に部屋に戻る。こういう時今までなら飲まないって言っていたはずなのに。

 お酒とグラスもそろえて、ようやくそこで焼き始める。
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