Reunion love.
「最近仕事はどう?」

「普通。別に何も変わんない」

「部署異動とか、昇進の話は無いの?」

「昇進は無いな。この間そういう話受けたばっかだし」

「えっ!?いつの間に!?」


 太一くん、そういう話をこちらから聞かないとしない人だった、そういえば、というのを思い出した。

 私はそういう話は聞かれなくても言いたくなるし、嬉しいを共有したいのだけど、太一くんにはそういう感情があまりない。


「…言ってくれてもいいのに。そしたらお祝いしたじゃん…」

「祝う程の事か?長く働いたから枠が空いてそこに入り込めただけだよ」

「じゃあ私が昇進したよ!って報告しても同じこと言うの?」

「それは…、自分自身の場合はそう思ってだけで、純花の事までそんな扱いするなんて言ってないだろ」

「じゃあ、どんな扱いするって?」


 そう問い詰めると太一くんは少しやりづらそうに眉を顰めていた。

 私は小さな喜びだったとしても、何気ない事だったとしても、共有して沢山話したいと思う。

 それを太一くんに求めるのは違うかもしれないけれど、こういうのも価値観の擦り合わせだと思うのだ。


「…わかった。今度からちゃんと言うから。そんな詰めんなよ」

「詰めてないよ。聞いただけ。」

「圧強いんだよ」


 私としてはそんなつもりがない。こういうのを交際の上で大事だと私は思うから聞いただけだ。
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