999本のひまわり
「ね、千夏」
「ん?」

「もしも、俺がとてつもなく大きな花束を持って帰ってきたらどうする?」
「とてつもなくってどのくらいの大きさなの?」

「うーん、両手いっぱいの花束が3つ分くらい・・・さすがに無理か」
「それは・・・重そう」

花瓶が足りないという前に重くて私は持てそうにない。
「でも樹さんは力持ちだから持てるかも」

大量の花を担ぐ樹さんを想像する。
・・・大きな花束で前が見えなくなった樹さんはあまりかっこよくはない。
そして、花に押しつぶされた私と焦る樹さんを想像して笑ってしまう。

「あはは。せっかくもらっても重くて受け取れないよ」
「だよな。やめとくよ」

「うん。それで、何の花で花束をくれようと思ったの?」
「ひまわり」

「?この前いただいたわよ?」
「あれは11本だから」
「本当は何本にしたかったの?」
「・・・999本」

「それは・・・やっぱり多すぎじゃない?」
「俺もそう思った。だからやめといた」

「うん。でも気持ちは嬉しいよ。ありがとう」
「うん。あ、あそこの東屋で少し休んでいく?」
「うん」


999本・・・。
1000本ではなく999本に意味がある?

気になるな・・・。後でネットで調べよう。
もしかしてこの間の11本のひまわりにも何か意味があったのかしら?
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