始まりは一夜の出会いから
 新くんが少し離れて私の顔を覗き込む。

 それから少し笑いかけてくる。この人を好きになってからこの笑顔がずっと好きで目が離せなくなる。


​───────ね、運命だったでしょ。


 そう言って笑う新くんに思わず笑ってしまう。

 もし会えたら運命じゃんとあの日笑ったことを覚えていた様で、その日からずっと私を好きで居てくれたこの人を好きになれて良かったと思う。


「もし大学で会えなかったらどうしてた?」

「諦めてたかもな。花澤さんと変に繋がってたせいで中途半端に諦めきれなかったのかも。またいつか会えるかもって」


 そう言いながら笑って私を大事そうに腕の中に閉じ込めてくる。

 この人がずっと追いかけ続けてくれたから、今私は幸せになれている。
 今度は私がこの人を幸せにしたい。
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