始まりは一夜の出会いから
 土曜日、昼13時から待ち合わせで、10時頃からお風呂に入ったり準備をしていた。

 着替えるって時にやっぱり変?と立ち鏡の前でファッションショーを繰り広げる。

 美月のセンスはいいけど、私に似合ってるのか不安になる。

 自分の感性よりも美月のセンスを信じて、あの日購入した一式で行く事にした。

 いつもよりヘアメイクも念入りに済ませて、久々に男の人とのデートに向かう。

 高校のあの時以来男の人と2人なんて出来事がまず無い。

 どういう風に話してたっけ?

 美月には、佐々木さん慣れてるし任せな!と言われたけど、つまんないやつと思われない?と、今更ながらそんな不安を抱える。

 合コンの日もどうやって話していたかお酒に酔ったせいで当然何も覚えていない。

 あの日も佐々木さんが隣に来てくれて、話しかけてくれたから話せたし、受け身だったから何も考えてなかった。

デートとかそれっぽい言ってるけど、ただの友達としてのご飯会で良いんだよね。それにしては気合入れすぎ?ああ、もう何が正解か分からない。

 そんなことを悩みに悩んで待ち合わせ時間が迫ってきていたので大慌てで家を出る。

 時間にはほんの少し余裕を持たせつつ間に合わせ、街中まで来て、店の大きな窓ガラスで反射している自分の容姿をふとチェックして前髪をササッと整える。

 ぱっと見は変ではないけど、変ではないだけで似合っているかは別問題だ。

 待ち合わせ場所付近に着くと、キョロキョロと周りを見渡して佐々木さんらしき人を探す。

 人が多く、その中から佐々木さんを探し出すのが難しい。
< 17 / 140 >

この作品をシェア

pagetop