始まりは一夜の出会いから
「何食べます?ここ結構何でも美味しいみたいですよ。口コミがとにかく良くて」

「ホットサンドが気になります。美味しそう…」

「じゃあそれにしましょ。飲み物はカフェラテで良いですか?アイスもホットもありますよ」


 どうして私がカフェラテを好きな事を知っているのだろうか。それも美月に聞いた?

 美月がどこまで話したのか分からないから、色々と知られていて恥ずかしい。


「アイスにします」

「了解です。注文しちゃいましょう」


 そう言ってテーブルの上のベルを鳴らすと店員さんはすぐに来てくれる。

 私の分の注文まで済ませてくれた。
 こういう気遣いまでスマートで格好良い。

 あの黒髪も整った顔立ちも身長が高くて、華奢なのにどこか男性らしさを感じる手や首筋、全てにおいて整っていて本当に私がいつもしている乙女ゲームから出てきたんじゃないかなんて勘違いしてしまう。

 ずっとこんな男性が居たらなんて思っていたけど、いざ出てきたら出てきたで緊張して恋愛なんて出来っこない。
< 21 / 140 >

この作品をシェア

pagetop